| プロポリス研究家 佐々木 浩一氏
木の樽熟成について、以下のような研究家の方の発表(新聞掲載)がありますので参考までに引用させていただきました。
酒語表示が誤解を生む
酒ではあるまいし、プロポリスのアルコ−ル溶解液を木の樽内で熟成することはナンセンスだと酷評する人がいると聞いていますが、それは木の樽熟成のメカニズムを知らない人の即断と言ううべきでしよう。
アルコールにプロポリスを溶解した直後、高分子のプロポリス分子は化学的、会合状態でアルコール分子の中に分散しています。これは言うなればプロポリス分子が団子状態で大きな集合を作っていると言うことなのです。即ち、肉眼的には溶解していても完全な溶解状態になっていないのです。
この状態に対して、木の樽は溶解の度合いを高めるのです。何故かと言えば、木の成分の繊維素(セルロース)の約20〜30%はリグニンという多糖類です。この物質はアルコール性水酸基の作用でスルフオン酸に変化し、この物質がアルコール分子の間に分散しているプロポリス分子の会合を解放するのです。簡単に言うとアルコールに溶解しているプロポリスの粒が小さくなるのです。このことは、人間の体内に入った時の吸収の度合いを高める働きをします。
酒の場合も同様な効果を起こしますので、味がこまやかになるのです、さらに木の樽の中の樹脂分が酒の中に溶解して「木香」というものが付加されます。プロポリスの場合、酒の場合とは違い香りつけの必要がなく、分子会合の解放を目的としています。
これを酒の場合と同じ「熟成」の語を便用したのが、誤解を発生したものと考えられ、「溶解度向上貯蔵」と称すべきかもしれません。味を良くするために何年も貯蔵するという物では有りませんから必要で有れば「熟成」と言う語は改めればよいと考えます。 |